深水 黎一郎

□ ウルチモ・トルッコ 犯人はあなただ!   講談社ノベルス あらすじ 小説家の元に究極のトリックを知っているからアイディアを買ってくれという手紙がくる。 メフィスト賞らしいトンデモ作品  究極のトリックとやらは本を投げつけることもなく、素直になるほどと思えて良かった。 しかし、究極とは感じなかった。  ドラマ「ケイゾク」で少女Aを殺したのは興味本位な読者のお前らで、読者が少女を死に追いやっ たといっていた犯人を思い出します。  根も葉もない中傷が書かれた作品に追い詰められて死ぬというありがちな話を、トンデモな仕掛け でトリック化してあります。  ただ、このトリックだと犯人はあなただというよりは、原因はあなただのほうがしっくりくるよう に思う。その場合でも私の立場は微妙です。なぜならばその原因となる覚書の部分を飛ばして読ん だからです。  読み飛ばした部分にトリックの要があったのに、読み終わってから読まなかったことを残念に思わ  なかった唯一の本。  表紙に自分の顔が写るようになっている細工は面白い。  文章は読みやすく、本の厚さの割に早く読み終わりました。読み飛ばしたことも原因の一つですが。 なぜかこの本は文章が1段組になっていて、2段組にすれば本も薄くなって値段が安くなったのでは ないかと思います。1段組である必要性も感じませんし、無駄に高いultimo trucco(伊)=究極のトリック
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