加藤実秋

□ インディゴの夜  創元推理文庫  なぜかよく事件に巻き込まれるホストクラブ〈club indigo〉。それらの事件を解決するため、 個性的なホスト達が活躍する。第10回創元推理短編賞受賞作を含む連作短編集。  ミステリというよりはサスペンスという内容。探偵役が事件の真相に気付いたとき読者にも真相が 分かるというのが良い。謎をどういう推理で解くかというよりも、どんな手段で解くかを楽しむ作品 だと思う。  ホストが主人公でチャラっとした文章だったら嫌だなと思っていましたが、主人公は30代女性のク ラブのオーナーで落ち着いた表現の文章でした。テンポよく読み進められるため、伏線をよく考えな いままにしてしまい後で悔しい思いをしたりしました。  謎や問題を解決するのはホスト達の人脈ばかりというのが方法としては単調だけれど、その人物が 個性的なので気にならなかった。むしろ肝心のホストの方が、個性的と銘打たれている割にはキャラ が薄かったような?  まあ人物の服装の描写はしっかりと書かれているので、それを想像しながら読めば 個性的といえるのかもしれません。単に私の服装に関する知識がないせいで貧弱なイメージしかでき ないことが、キャラが弱いと感じた原因かもしれません。  この作品で一番よかったところは、人脈やホスト自身の能力を駆使して問題もサクサク解決して話 が進むところです。問題や疑問を中途半端に先送りする暗黒館の真逆でストレスをまったく感じせん。  変化の激しい大都会を舞台にした作品にふさわしいスピード感が爽快でした。      2008/3/20
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